旅の日記

チリ・ビーニャデルマル編その4(2001年3月3〜7日)

2001年3月3日(土) みたび汐見荘へ(Vina del Mar for the third time)

 午前10時ごろにサンチャゴを出たら、昼前にはビーニャデルマルに着いた。太平洋に面したあいかわらず美しい街だが、雲がでていて大分涼しかった。チリも秋の気配か。

 3度目の「汐見荘」チェックイン。1月の中旬にここを出たときはかなり人数が少なかったのだが、今回は若い人がたくさんいた。そして、昨年12月にクスコの近くで出会った絵描きのワタル君と再会を果たす。数日前に彼から汐見荘にいるというメールをもらい、これは行かねば、と急いできた次第なのだ。 ワタル君は先日20歳になり、ますますパワフル&ワイルドになっていた。
 さらに昨年6月にコロンビアの山の中で会ったチャリダーの竹内さんや、昨年11月にエクアドルのホテル・スークレであったキヨシさんも汐見荘にいた。そして、私のHPをずっと見てくれていたというDR650Rで旅行中のライダー、テツさんと出会った。うーん、今回の汐見荘も相当楽しそうな雰囲気だぞ。

 夜はみんなでアジのタタキやペレイラの刺身を食べ、麻雀大会に突入した。午前4時ごろまでやっていたのだが、最後の方は眠くて記憶がまったくない・・・。


本日の走行距離      133.4キロ(計39219.3キロ

出費                  6000P   サンチャゴの宿2泊分
   1500P  駐車場代2日分
   800P 有料道路
500P インターネット
   5025P  スーパーで買物
   1190P  CD-Rディスク
   1300P  夕食(刺身などワリカン)
計        16315P(約3200
宿泊         汐見荘
インターネット Cafe Alavista


2001年3月4〜6日(日〜火) 汐見荘の楽しい日々(Life is fun in Vina)

 いや〜、あいかわらず汐見荘は楽しい。今回は宿泊者の年齢層がグッと若く、みんなとても元気だ。1月の汐見荘や上野邸は異常に平均年齢が高かったから、こういう雰囲気は久しぶり。

 この3日間は朝起きてパソコンに向かい、午後に買物を兼ねて街のインターネットカフェに行き、夜はみんなでご飯を食べ、酒飲んで麻雀かトランプをするという、まことに正しい沈没生活を送った。南米もそろそろ夏が終わるので、街では夏物のバーゲンが行われていた。ここぞとばかり、まとめて服を買う。

 5日にはキヨシさんや4人いたチャリダー(自転車野郎)のうち3人が出発したので、がらりと淋しくなってしまった。日本人宿にはこういう傾向が強い。というのは、長期滞在者たちは常に「いつ出ようかな・・・」などど考えているのだが、他の人が出るのをきっかけに自分も出発する事が多い。そうなると、まとめて何人も出ていったりするのだ。
  私も含め、残った人たちもあと2、3日のうちに出て行く。我家のように感じている空間から我々が完全に姿を消し、また知らない人たちがやってきて、別の雰囲気をつくる。ちょっと変な、淋しいような感じだ。次に汐見荘に来るときは、どんな雰囲気なのだろう。

 わざわざ海外にいて、なんで日本人と一緒に過ごさなければならないのかと考える人もいるだろう。しかし海外で出会う日本人は、日本で普通に生活していて知り合う日本人とはまったく違う。歳も違えば職業も出身地もバラバラ、それぞれ色んなものを背負いながら(あるいは全く背負わず)、海外を放浪しているのだ。たとえば10歳年下の、まったく違う世界を生きてきた絵描きと友達になる機会など、少なくても日本で日々の仕事に追われていた私には無かった。
  これまで1年半旅をしてきて、友達になり、メール交換を続けている人の人数は相当数になる。日本で日本人に囲まれて1年半生活していても、この半分も友達はできないだろう。私が旅を続ける理由は、こんなところにあるのかも知れない。


3日間の走行距離       52.1キロ(計39271.4キロ

出費                  5887P   食費、酒
   38400P  洋服買いだめ
   13800P 汐見荘4日分
700P インターネット
計        58737P(約11540
宿泊         汐見荘
インターネット Cafe Alavista


2001年3月7日(水) いきなりメキシコに飛ぶ(Flying to Mexico)

 昼過ぎにライダーのテツさんが出発した。これからペルー、ボリビアに向けて北上だという。
  彼を見送ったあと、私も出発の準備を始めた。明日の飛行機の便が朝5時前にサンチャゴ発なので、今夜中に空港に行って待ってなければならないのだ。

 ・・・?なんで私が飛行機に乗るかって?実はヨーロッパに渡る前に1回、メキシコシティのペンションアミーゴに帰ろうと決め、先日サンチャゴで往復のチケットを買っていたのだ。まあ、なんて贅沢なんでしょう!
 ヨーロッパに渡るのは4月になりそうなので、それまで時間もあるし、これはいい機会だと思ったのだ。

 夜7時すぎ、といってもまだ大分明るいが、に汐見荘を後にする。わがDRは駐車場の隅にカバーをかけて置いてきた。
 バスとタクシーを乗り継いでサンチャゴの国際空港に着いたのは午後10時すぎだった。飛行機が出るまで、あと7時間もある。ヒマでヒマで仕方ないので、飛行場内をウロウロしたり、本を読んだりして過ごす。おかげで文庫本を一冊、あっという間に読んでしまった。

 午前2時半にようやくチェックインが開始され、搭乗手続きを済ませたあと、さらにゲートでもう2時間、半分眠りながら待つ。他の人はみんなイスの上で横になって寝ているが、パソコンを抱えた私は熟睡するのがちょっと不安。
 4時半になって、ようやくコパ航空のボーイング737機のシートに身を沈める。そのとたんに世界ランカー級の睡魔に襲われ、離陸したのもよく覚えていない。


本日の走行距離           0キロ(計39271.4キロ

出費                   200P   インターネット
   270P  コレクティーボ
   1598P  おみやげのワイン
   2500P  サンチャゴ行きのバス
   3500P タクシー
   2000P  空港の荷物一時預かり
   2200P  夕食(ハンバーガー)
計        12268P(約2410
宿泊         飛行機の中
インターネット Cafe Alavista