今日は朝からリマ目指してガンガン走る。海沿いの砂漠の中のパンアメリカン・ハイウェイを、南へ南へとひた走る。
なにしろワンチャコ海岸から600キロもあるので、さぞかし骨が折れるだろうと思っていたが、午前中だけで半分の300キロを走ってしまった。心構えが違うだけで、結構がんばれるもんだ。天気もいいので、気分もいい。
相変らず道沿いには多くのパトカーが止まっていたが、止められたのは1回だけだった。リマ以北の海岸線沿いは特に警察が多いと牛次郎の旅でわかったので、制限速度がガクンと落ちる町の入り口では特に気をつけて走る。
道には変わった標識もあった。「タイヤを燃やすな」の標識。これはタイヤを燃やして道路を塞ぐ、「パロ」と呼ばれる交通ストライキをするな、ということだろう。なかなか見られない標識だ。
夕方5時ごろ、リマ市街に差し掛かった。 人口700万人の南米でも屈指の大都会だが、前に来たときから1ヵ月しかたっていないので道は覚えており、目的地の民芸ギャラリー「ポコ・ア・ポコ」までは迷わずに行けた。
店主の早内香苗さんたちは外出中だったが、私が着いてしばらくすると帰ってきて、無事再会が果たせた。日本に帰ると言っていた店員のユカリさんもまだ働いていた。帰国は取りやめになったらしい。
やー、無事着いた。「ポコ・ア・ポコ」と併設の「ペンション・カンツータ」のきれいな部屋をあてがわれて、すっかりくつろぐ図々しいカズヒロだった。夜はカレーライス。やっぱり来て良かったなあ。
「カンツータ」には他に建築家だという男性2人組の旅行者がいて、もう日本に帰るという彼らからインスタント味噌汁数食分、ポカリスエットの粉末一袋、そして薬品をたくさんいただいた。もういらないから捨てるところだったという。私にとっては宝の山、どうもありがとうございます。
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