少々睡眠不足だが、今日はいよいよサンパウロ出発の日。がんばって起き、支度を始める。
牛次郎は昨日エンジンをかけておいたので、問題なく始動した。ペンション荒木の前につけて膨大な荷物を積みこんでいるうちに、他の宿泊者たちが様子を見に来た。
一時帰国する前、牛次郎には私を含めて4人乗っていた。そのうちの一人、猪飼さんは都合があってバスで先に行ったので、今回は3人で旅立つこととなったが、大量に食料を買いこんだので3人で寝泊りするのがやっとの空間しかない。「荒木」で他の乗客を探そうとも思ったが。3人で良かったかも。
そして昼ごろ、みんなに見送られてペンション荒木を後にする。向かう先はサンパウロのはるか西、ボリビアとの国境付近に広がる自然の宝庫「パンタナール湿原」。これからは少しずつ、牛次郎の旅の出発点であるエクアドルに近づく格好になる。サンパウロはいわば折り返し地点、今日からの道のりは復路だ。牛次郎、キトまでかんばって走っておくれ。
先日、四柱推命の先生を訪ねた時にサンパウロの街の脱し方は把握していたので、道に迷う事も無くスムーズにパンタナール方面にのびる高速道路に乗ることができた。後はただ、ひたすら走るだけ。道路は片道2車線のきれいな舗装路で、たまにある料金所が面倒だが、適度なアップダウンが気持ちいい。
夜10時ごろ、サンパウロから約500キロ走ったアラカトゥバの町のガソリンスタンドに到着。ブラジルのガソリンスタンドには当たり前のようにシャワーがついていて、ガソリンを入れなくても当たり前のように貸してくれる。いちいち確認を取らなくても、ガソリンスタンドの端で寝ようが、料理をつくろうが、全然OK。ガソリンが日本並みに高いというのを除けば、ブラジルは車で旅しやすいところなのだ。
今夜はスタンドの隅でカレーライスを作り、シャワーを浴びて牛次郎の中で就寝。ひさびさの車中泊だが、ちゃんと眠れた。今日は故障もなく、とてもスワベ(スムーズ)な一日だった。これが続いてくれれば良いが。
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