今日は、私の驚くべき運命が明らかになった。
実は昨日、ギュウちゃんにある人物を紹介され、今日はその人の家を訪ねていったのだ。その人物とは、サンパウロ郊外に住む陶芸家の先生。電気工として26年前にブラジルに渡ってきたが、2年目で心のよりどころを陶芸に見出し、以降は陶芸家としてご活躍をされている。
先生は四柱推命の研究家としても有名で、今日は我々の運命をみてもらおうと、ほぼ1ヵ月ぶりに牛次郎を始動してやってきたのだ。
先生の家は、ガチョウや犬、猫が走りまわる大きな庭に囲まれてあった。初対面にもかかわらず、「ヒャーヒャッヒャッ」と笑って歓迎してくれ、お土産に持っていった日本酒をたいそう喜んでくれた。ぎゅうちゃんが形容した通り、まるで仙人のような人だ。
しばしの雑談の後、いざ運命診断。まずはウメ夫妻が見てもらったが、その結果は下のリンクをクリックして彼らのHPを読んでほしい。先生は一人一時間ほどかけ、ゆっくりと丁寧に見てくれる。先生によると、有料の占い師というものはサービス精神で良い事を強調し、悪いことを言わないようにするものだが、先生の場合はタダということで、出た結果を全て赤裸々に語ってくれるのだ。
さて、私の番になった。四柱推命は東洋の占星術である。先生は私の生年月日から色々な本に載っている表を調べ、その結果を紙に書き並べて行く。そして、その度に「ほー!」とか「ヘー!」とか、感嘆をあげるのだ。何で驚くのかと思ったら、「今まで何百人とみてきたが、あなたのように運気が偏っている人は初めてだ!」と言われた。
なんでも、四柱推命では運命の決め手となる十数個の要素のようなものが出てくるが、私の場合、その中に「帝旺(ていおう)」が三つ、「刧財(ごうざい)」が三つ、「亥(いのしし)」が三つ揃ったのだ。「帝旺」とは文字通り「帝王」で、人の上に立つ能力を示すのだが、その反面、人に使われるのはプライドが許さないらしい。普通の人なら1個でも「帝旺」があれば出世運みたいな感じでいいのだそうだが、私の場合はなんと三つも出た。これは、先生も初めてらしい。で、三つ出ればその分幸せといえばそうでもなく、「一つの国に3人も帝王がいれば、どうなるか想像はつくだろう」ということらしい。
「刧財(ごうざい)」とは金を儲ける能力だが、それは場合によっては汚いやり方も含み、転じて「強欲」なんだそうな。これも三つ。「人を影で動かしてその利を一人占めしようとし、またその能力がある」らしい。
「亥(いのしし)」は、突撃型で人とぶつかる事が多いらしい。結婚などは、うまくいかないのだそうな・・・。これも三つ。
先生曰く、「ものすごく強い星のもとに生まれているが、こんなに偏っていて、難しい人は初めてだ。あんたみたいな人に合う人は、そうそういないだろう」。また、「日本に帰って、四柱推命のプロにみてもらった方がいい。きっと、どんな先生でもビックリするだろう」と言っていた。
信じるか信じないかは人によってだが、私の場合、その他の要素に「血刃(けつじん)」というのが四つでており、これは現在では「手術」を意味するらしいが、実際私は四回、目の手術をしているのだ!その他にも当たっていることは多々あり、ちょっと不気味。
心境は複雑だが、「何百人見て初めて」「帝王が三つ」というのが、フツーじゃなくて気に入った。なんか、波瀾万丈の人生を予期しているような・・・。とにかくこれからの人生、がんばるぞー。
先生の家を出たあとは、大きなショッピングセンターで食料の買いだしをして帰る。出発は明後日に決定、牛次郎での日々が始まると自炊が増えるので、まとめて食料を買う必要があるのだ。
思ったよりも長居してしまったサンパウロだが、余すところあと1日となった。
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