旅の日記

ブラジル・リオデジャネイロ編(2000年9月11日)

2000年9月11日(月) リオデジャネイロ1日観光(A day trip in Rio de Janeiro)

 バスは朝7時ごろにリオのバスターミナルに着いた。車内はクーラーが効きすぎて寒かったが、ヴァリグ航空の機内から拝借した毛布を持ってきたので熟睡できた。

 まずはキリスト像で有名なコルコバードの丘を目指す。ガイドブックを忘れてきたので、バスターミナルで教わった通りに市内バスを乗り継いで行くと、丘を上る登山列車の乗り場にたどり着いた。頂上まで18レアルは高いが、仕方ない。きっぷを買って列車に乗りこむ。
 ケーブル式の登山列車は急勾配の丘をゆっくりと上った。青空が広がる素晴らしい天気で、車中からすでにいい眺めだった。そして約20分かけて頂上の駅に到着。さらに階段を上ると高さ30メートル、広げた両手の間28メートル、まさにリオの街を見守るように、かの有名なキリスト像は立っていた。

 像の前は展望台になっており、リオの全景が海抜710メートルの高さから見渡せる。はるか先にはラグビーボールの形をした奇岩「ポン・ジ・アスーカル」が見えた。リオは海に面した都市だが意外に山がちで、ポン・ジ・アスーカル以外にも変わった形の岩山が目立つ。テツさんによるとリオの地価は日本並みだそうだが、人気のわりに平地が少ないのがその理由だろう。
 時間が早かったため、我々が展望台に着いたときにはほぼ貸しきり状態だった。しかし、しばらくすると団体が来るようになり、日本人観光客の大きな団体がやってきたところで潮時と判断し、下りの列車に乗った。

 登山列車の乗り場に戻ったところで、近くの店でパンを食べて休憩する。そして次に向かったのはさっき展望台から見下ろした奇岩ポン・ジ・アスーカル。やはり市内バスを乗り継いで行くが、バスの運転が荒くて参る。

 そしてポン・ジ・アスーカルに上るケーブルカーの乗り場に到着。ここもやはり18レアルかかるが、以前に上ったことのあるウメ夫妻は下で待っていることにして、私だけが頂上を目指した。
 海抜390メートルの頂上までは2基のケーブルカーを乗り継いで行くが、いずれも30分に1本の割合でないと出発せず、待ち時間が長かった。しかし頂上からの眺めはコルコバードの丘に勝るとも劣らず、対岸の空港に着陸する飛行機が間近に見えた。遠足で来ていた地元の小学生が騒がしく、あまりゆっくりできなかったのが玉に傷だったが。

 ふもとで待っていたウメ夫妻と合流し、今度はビーチへ。リオのビーチはコパカパーナが有名だが、バスを乗り過ごし、着いたのはイパネマ海岸だった。波が思いのほか高く、サーファーやボディーボーダーが嬉嬉として波に乗っていた。一応水着は持ってきたのだが夕暮れも近かったし、体が濡れるのも面倒くさかったので、私は砂浜でビールを飲みながらぼんやりするに留めた。ただしウメさんは水着になって海に入り、人のデジカメで日光浴している姉ちゃんの写真を撮る積極ぶりだった。(後でKさんに殴られていた)
 リオのビーチは強盗が出るという話を聞いていて少し緊張したが、この時はまったく危険は感じなかった。

 時計を見ると4時になっていたので、バスターミナルへ戻ってサンパウロ行きのバスを物色する。夕方発のバスはどの社も28レアルと高かったが、バスは行きよりも高級で、大型のプロジェクターで映画は上映するわ、ヘッドホンとスナックは配られるわ、分厚い毛布が全席に用意されているわ、バスの中で住める勢いだった。しかし、やはり行きと同様、出発後間もなく寝始め、サンパウロに着くまで目が覚めることは無かった。

 サンパウロに着いたのは午後10時半すぎ。直行バスだったので行きの夜行より早かった。ペンション荒木へ戻り、疲れていたので、少し酒を飲んで寝た。長い1日だった。


出費                   18R  コルコバードの丘登山列車
            2.4R  朝食(パン)
            5.4R  市バス
            1.2R  ビール
            18R  ポン・ジ・アスーカルのケーブルカー
            28R  長距離バス
            1.2R  ビール
計        74.2R(約4370円)
宿泊         ペンション荒木