色んな意味で再出発の日である。
サンパウロに戻るフライトは午後7時発、5時に成田に着けば間に合う。昨夜も渋谷で飲んでいたので、帰ってリニューアルしたHPをアップロードするので精一杯だった。支度がまだできていないので、午前中は奔走する。
実は昨夜、ロシアから帰ってきたライダー、YOGGYと会い、彼が連載をしていたバイク雑誌を見せてもらったのだ。そして銀鉛カメラ、ポジフィルムで撮った写真の美しさを再認識し、カメラが欲しくなったのである(もちろん写真が綺麗だったのは彼のウデによるところが大きいが)。
一眼レフはあるが、大きすぎて持って行きたくない。今まで持っていたコンパクトカメラも悪くはないが、たまに写真に線が入ったり、黒点が出たりする現象が出る。
気になっていたコニカ・ビッグミニを買うか買わないか迷っていたが、購入を決定。近くのカメラ屋やディスカントショップを回るが、なぜか売っていない。仕方なく、成田に向かう途中に新宿に寄り、ヨドバシカメラで買った。フィルムもポジを買い、景色専用にする。
両親は成田行きのリムジンバスが出る水天宮のT−CATまで来てくれた。成田へ着いたのはかなり早めの午後4時。チェックインを済ませ、ブラブラと時間をつぶしていると、久美子が見送りに登場。二人で最後のお茶をする。
他愛も無い話しかできない。いつしか時間は過ぎ、出国のゲートをくぐらねばならない時間になった。「じゃ、元気で」、ゲートの前で握手をすると、久美子の目には涙が溜まっていた。なんだバカ、こっちも泣けるじゃないか。
久美子と別れ、出国手続きを済ませる。そして午後7時、ほぼ定刻どおりにロス、サンパウロ経由、リオデジャネイロ行きヴァリグ航空837便は飛び立った。
一時帰国は終わった。一年ぶりの日本はとても暑かった。いろんな事があった。精神的につらい時もあった。でも、まだ旅はつづくのだ。ウメ夫妻と牛次郎と、そしてDRが南米で待っている。
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