旅の日記

アメリカ・カーソンシティ編(1999年10月20〜26日)

1999年10月20日(水) ジェフの待つ町を目指す(Heading Geoff's town)

  ヨセミテにも満足したので、ジェフの待つ町カーソンシティを目指す。ヨセミテから300キロほどなので一日で行けるのだが、ジェフには明日行くと伝えているので、刻んでいくこととする。
 タイオガ峠を越えてリーバイニングへ戻り、北へ。適当な町があれば泊まろうと思っているのだが、通る町は建物が数えるほどしかない小さな所ばかり。結局カーソンシティまでわずか30キロほどのガードナービルまで来てしまった。ここにはモーテルが二軒あったので安い方へチェックイン。
 近くに大きなスーパーもあるし、今日はここでゆっくりすることとする。

本日の走行距離   272.5キロ(計8401.7キロ)

出費           1.90$ ホットチョコレート
              6.27$ ガス(カード)
              4.80$ 昼食(ハンバーガー)
             39.60$ モーテル(カード)
             10.33$ 夕食、ビール
計            62.9$

宿泊          Village Motel



1999年10月21日(木) ジェフの暮らし振りに驚く(Geoff's house)

  カーソンシティには午前中に着いてしまった。さて、どうしようか。ジェフと約束した夕方までかなり時間がある。カーソンシティの町を流していると、映画館があった。昼間の回は4.5ドルで、しかも久美子が見たがっていたブラッドピット最新作の「ファイトクラブ」を上映中だ。これはちょうど良い時間つぶしと、映画を見ることに。
 切符を買って映画館に入ると、客席は200以上あるのに客は私たちだけ。田舎の映画館で平日の昼間とはいえ、ほかならぬブラッド様の最新作ですよ。貸切なんて生まれて初めて。まるで試写会か視聴覚室みたい。
 「ファイトクラブ」は結構楽しめた。ブラッドピットは悪のカリスマみたいな役柄で、とてもセクシーだった。彼の着ていたアロハが格好良くて欲しくなったが、同じ物を着た自分を想像してみるとおのぼりさんのハワイ観光のようなので、あきらめた。
 映画の後はハンバーガー屋やスーパーで時間をつぶし、ようやく夕方になった。公衆電話で家の詳しい行き方を聞き、いよいよジェフ邸へ。
 教えられた家へ行くと、ジェフが出迎えてくれた。あれ?ジェフってこんなに小奇麗なおじさまだったっけ?しかも家、デカイぞ。家の中に入ると、元奥様のリンダ(ジェフとは離婚しているが、仲の良い友達らしい)とリンダの長女のミランダ(ジェフの娘ではない、初婚の時の娘)、そしてミランダの彼氏のアンディが歓迎してくれた。荷物を降ろした後、寿司をごちそうしてくれるというので、みんなで町の寿司屋へ。
 ジェフたちは結構寿司を食べるらしい。寿司屋へ入ると、慣れた感じで酢の物や枝豆を注文していた。日本酒も好きらしく、飲むか?と聞かれたので、日本ではとりあえずビールを飲み、気分が良くなってきたら「そろそろポン酒ですかね?」と日本酒を飲む、と冗談ぽく言った。するとジェフたちはそれが正式の飲み方と思ったのか、初めの何杯かビールを付き合ってくれた。そしてしばらくして、「そろそろ日本酒を飲んでもいいか?」と私に聞いてきた。悪いことをしてしまった。
 寿司は美味かったが、高かった。かなりちゃんとした所のようだ。置いてあったテレビでは、ビデオだろうか、NHKの相撲をやっていた。ジェフたちが以前ここに来た時に、日本のお笑いの番組をやっていて、ゲームで負けた人が「拷問にかけられていた」そうだ。かわいそうだった、というので「とんでもない、それは芸人にとってとてもオイシイ役だ」ということを説明してあげたら、納得してもらえた。
 夕食後、リンダと娘のミランダは同じ車に乗って彼女たちの家へ帰って行った。31歳のミランダは昔パンクだったらしく、ジェフによると紫のトサカがあったらしい。彼氏のアンディは年下の26歳で、昔一緒にバンドを組んだのがきっかけで付き合い始めたらしい。って、あれ?何でアンディはジェフと俺たちと一緒の車なの?そうか、彼の家まで送ってってあげるのか、と思ったら、なんとアンディはジェフの家に間借りしているらしい。なんともフクザツな家庭環境だこと。ジェフとリンダの間には二人の娘(つまりミランダとは異父姉妹)がいて、二人ともジェフが引き取ったが、今は大学に行っているので家にはいないという。
 ジェフの家へ戻りあらためて中を見て回ると、日本人としてはうらやましい限りのデカさだ。ベッドルームが三つ、リビングが二つ、ダイニングキッチンが一つ、トイレとシャワーが三つ、車が二台は入るガレージ、そして25メートルプール(プールサイド含む)くらいの広さの庭にジャグジー付きの露天風呂、犬二匹と猫一匹。しかも、ひとつひとつの部屋がまたデカイ。ここにアンディと二人暮らしなんて。リンダと離婚する前は別の家に住んでいたそうなので、そこはもっとデカかったんだろうなあ。
 こんな生活ぶりで仕事は何をしているのかと聞いたら、町の西にあるタホー湖畔の州立公園で働いているらしい。つまり公務員だ。ただ彼の両親が金持ちだったらしく、リンダと一緒に住んでいた家も親が買ってくれ、タホー湖畔の別荘もくれたらしい。なんだジェフ52歳、お坊ちゃんじゃん。
 日本好きなジェフとおちょこでテキーラを飲みながら夜遅くまで話した。明日はタホー湖畔の別荘へ連れていってくれるらしい。

本日の走行距離   47.4キロ(計8449.1キロ)

出費              9$ 映画
              6.38$ フィルム
              3.68$ サイドケースに付ける反射板
              4.69$ 昼食(マクドナルド)
計           23.75$

宿泊         ジェフの豪邸



1999年10月22日(金) タホー湖畔の別荘はもっと凄かった(Geoff's Lake House)

 ジェフは今日私たちに付き合ってくれて休みを取った。ただ、しなくてならない雑用があるので、午後から別荘に行こうという。それまで時間があるので、まずは庭にある露天風呂へ。
 昨晩から時間をかけて沸かしてくれたおかげで、湯温はバッチリ。ひとなつっこい犬は庭を走りまわり、可愛いことこの上ない。上を見れば青空。贅沢な朝風呂だなあ。
 風呂の後はジェフが教えてくれたバージニアシティという、金鉱で栄えた昔の街並みを保存している場所へ。カーソンシティから30分ほどで到着したところは古い建物やカジノが建ち並ぶ、まさに西部の町。サンドイッチの昼食を食べた。
 ジェフの家へ戻り、いよいよ別荘へ。重い荷物は先行する彼の車に積んだので楽だ。30分ほどカーソンシティから西へ走り、タホー湖へ。氷河が作ったこの大きな湖はネバダ州とカルフォルニア州にまたがっており、彼の別荘は州境のネバダ側にある。
 ハイウェイから外れて別荘地へ向かう道に入ると、鉄のゲートが。ここで暗証番号を入れないと重い門は開かない。下界とブルジョア界を隔てる境のような気がした。
 ゲートを抜けて湖畔へ降りて行くと、大きなログハウスが立ち並んでいる。どれもタダ者が住んでいるとは思えない雰囲気だ。しばらく行くとジェフの車が止まった。まわりの大きな家に比べるとちょっと小ぶりだが、それでも日本の平均的な一軒家よりははるかに大きい木造の家。しかし、本当の驚きは家の中に入ってからだった。
 荷物を運び込み、ここが君たちの部屋だ、と案内された部屋写真のとおり。湖に面していて、最高の眺め。リビングの外にも湖が一望できるバルコニーがあり、さらに階段を降りると船着場がある。そこでボートやヨットの乗り降りができるのだ。内装も古いアンティークがふんだんに使われており、本物の暖炉も鹿のはく製もある。文豪の隠れ家、って感じ。ジェフは今夜一緒に泊まるが、明日から二、三日自由に使っていいと言う。やった!最高級別荘を貸切!持つべきものはやはり金持ちの友だちだ!
 夕食はリンダと、別荘の三軒となりに住んでいるジェフの母親を呼んでバーベキュー。ブ厚い肉を炭で焼いて、ワイン、ビール飲み放題。バルコニーからは素晴らしい夕陽が。たまりませんな。
 ジェフの母親はご主人に先立たれてから一人で暮らしているが、姿勢もシャンとしてとても若々しい。年齢は聞かなかったが、とてもジェフおじさんの母親には見えない。金持ち〜って感じの身のこなしと話し方をする彼女は、まさに「タイタニック」に出てくる貴婦人みたい。良い意味でですよ、くれぐれも。ただ「氷漬けのマンモスが発掘されたってニュースはご存知?」なんて、知的な話題をふってくるので緊張した。
 ジェフの母親が帰ってから、しばらく四人で酒を飲みながら暖炉の前で話した。笑えたのはジェフとリンダの、元結婚していたカップルの会話。「今夜は泊まって行けよ」「どうしようかしら」なんて、変な感じ。結局リンダも泊まることに。
 明日はタホー湖をバイクで一周する。

本日の走行距離   121.8キロ(計8570.9キロ)

出費          14.82$ 昼食(カード)
計           14.82$

宿泊          ジェフの素晴らしい別荘

「久美子の言わせて!」
ジェフファミリーはいい人たちだ。ジェフにジェフのおかあさんとリンダ、ミランダ、アンディ。楽しくて優しい人たちだ。とくに私がお気に召したのはジェフのおかあさん。お歳は多分70〜75歳位かな。けれどとても若い。ちょと失礼だけど、私にとってはおばあちゃんみたいなかんじ。私のおばあちゃんはもう死んじゃったから、なんだかとてもなつかしい存在。ディナーの後に一緒に写真を撮り、「ではまた明日ね」と別れるときに手を握ったらとってもあったかくて、今は亡きおばあちゃんを思い出してちょっとじ〜んとしちゃった。そして気品のある優しいおばあちゃんの虜になった。でも名前はなんていうんだっけ?



1999年10月23日(土) タホー湖を一周(Riding around Lake Tahoe)

 朝食はジェフの母親の家で食べた。彼女の家はジェフの別荘よりさらに大きく、象みたいに大きい鹿のはく製が私たちを見下ろしていた。彼女は夏の半年間をここで過ごし、冬の半年間を南カルフォルニアの家で過ごすらしい。他に牧場もあるそうで、そこで採れたハチミツを振る舞ってくれた。う〜ん、青山家とホール家(ジェフの名字)のお付き合いは末永く保たなければ。青山家の子孫、ホール家を大切にすべし。そうすれば、タホー湖畔で優雅な休日が送れるぞ。
 ジェフの母親の手料理をたらふく食べたあとはタホー湖をバイクで一周することに。距離にして約130キロ、ちょっとしたツーリングだ。
 まずはジェフの仕事場である州立公園の砂浜へ。ここは夏海水浴客でかなり賑わうらしい。また、スキューバダイビングも盛んだそうだ。ジェフはここの事務所で汚水処理プラントやその他モロモロの管理をしている。遊びに行くと砂浜を一周しながら色んな話を聞かせてくれた。中でも興味深かったのは、あまりにタホー湖が美しいのでここで自殺する人が多いという話。アメリカではやはり自分の頭を銃で撃ち抜く、という自殺方法が一般的だそうだ。だから日本のように高い崖や飛びこむ水が無くても、好きなところに行って自殺できる。人生に疲れた人がタホー湖に来て、美しい風景に抱かれながら自らの人生に終止符を打つのだそうだ。
 ジェフの仕事場を後にしてタホー湖をぐるっとまわる。観光スポットはあるのだが、いちいち駐車代や入場料を払わなくてはならない。ほとんど止らずに美しい湖畔の道を走りつづける。
 午後4時ごろ別荘に戻り、スーパーで買ったうどんを作って食べた。ただ麺が粉っぽくてうまくなかった。後は日記をつけたり、ダーツで遊んだりしてゆっくりした。明日も出かける予定は無いので、ここでゆっくりとしよう。

本日の走行距離   160.9キロ(計8731.8キロ)

出費          12.69$ 昼食(スーパー、カード)
              6.79$ 夕食(スーパー、カード)
計           19.48$

宿泊          ジェフの素晴らしい別荘

「久美子の言わせて!」
ブレックファーストは3軒隣のおばあちゃん家でごちそうになる。手作りのビスケット(ケンタッキーで売っているみたいなパン)と卵とベーコンに紅茶。朝から優雅!家もジェフの別荘より豪華。一人で住んでるのがもったいないくらい広い。っていうかこんな近くに2軒も別荘いらんだろう。金持ちめ!羨ましいー。やっぱりI LOVE おばあちゃん。いい加減、名前聞かなきゃなぁ。
夜は別荘を2人で貸切。珍しくというより初めてカズが自炊してステーキやらほうれん草ソテーを作った。やればできるじゃん。今度からやらせようっと。しーしっし(デビル笑い)。
それぞれご飯を食べ、日記をつけたりゲームをしたりのんびり過ごしていたら、あっという間に夜中になっててびっくりした。それでも私はなかなか寝つけなかったのでジェフの酒庫にあったブランデーを少しもらってちびちび飲んだ。湖、星空、遠くの別荘の灯りを窓越しに見ながらブランデーなんて、裕次郎(石原)みたいでまたまたかっこいー。
じゅうぶん別荘生活を満喫し、とてもしあわせだ。しばらく住みたいなぁ。絶対またくるぞー!今度は夏だな。



1999年10月24日(日) 何もしない(Do nothing)

 今日は別荘でゆっくりする日と決め込む。置いてあったモノポリをやったり、トランプをしたりして過ごした。
 夕方ジェフが仕事帰りに立ち寄り、夕食をごちそうになった。近くのスポーツバーへ車で連れて行ってもらう途中、何気なくあの別荘地はいくら位するのかと聞いたら、「最低で100万ドル(1億500万円)」という答えが返ってきた。非常に限られた数しか物件が無く、人気が高いので相場は高騰の一途だという。最近では投資の対象にもなっているそうだ。中でも湖に面した場所は非常に高く、ジェフの別荘の隣が売りに出ているのだが、価格は320万ドル(3億4000万円くらい)だそうだ。だとしたらジェフの別荘や、さらに大きな母親の別荘は一体いくらなのか。おそるべし。
 フィッシュ&チップスを食べながら話を聞いたところ、彼の亡き父親はやり手のビジネスマンだったらしい。保険の代理店業からはじめ、車の販売店などを経営しながら不動産に投資して大金をつかんだらしい。ジェフによると、彼の父親は初めての町に行っても、この町はこの方向へ発展するとか、将来この地区の土地が高騰するとか、手に取るように分かる人だったらしい。3年前に彼が亡くなったあと、ずっと主婦だった母親が仕事を引き継いだが、思ったよりもうまくやっているらしい。まだ各地に牧場や土地やビルがあるとのこと。一つくれないかなあ。尽くしますよ、ジェフのお母さん。
 明日別荘を後にしナパバレーへ向おうと思ったが、お世話になったお礼に日本食の夕食を振舞うことに決定。明日は昼間から準備をしなければ。
 
本日の走行距離   0キロ(計8731.8キロ)

出費          0$

宿泊          ジェフの素晴らしい別荘



1999年10月25日(月) スキヤキパーティー(Sukiyaki Party)

 ジェフとお母さんに振舞う日本食はすきやきに決定。また、デザートとして久美子の得意なカボチャババロアも用意することにした。すきやきは割り下から作らなくてはならないので、久美子がメールで母親からレシピを入手した。
 まずは準備の前に、ジェフに教わった温泉へ行く。着いたのは午後1時すぎだったが、営業は2時からとのこと。柵の隙間から中を見てみると、露天は露天なのだが、つくりがまんまスイミングプールで風情も何にもない。料理の準備もしなくてはならないので温泉は中止、タホー湖畔で最大級のスーパーへ。
 観光地のスーパーだから品数は少ないだろうと思いきや、あるわあるわ。すきやきの材料が。豆腐、白菜(ナパキャベツというらしい)、しいたけ、まいたけ、しらたきの代わりのビーフン、長ねぎ、たまねぎ。問題は肉だ。アメリカの肉はみんな厚いので、固まりの肉をスライスしてもらうことに。ところが肉をスライスする機械の精度が低く、厚さ3ミリくらいが一番の薄さだという。それでも売っている肉よりは薄いので、スライスしてもらった。帰りにジェフに教わった大型の酒屋へいくと日本酒が売っていた。サケ好きのジェフのために720mlのビンを二本買う。
 帰ったら午後4時になっていた。時間が無い。急いで支度を始めるが、5時過ぎには早くも仕事を終えたジェフが別荘に来た。そして1時間後に母親が登場。結局7時まで待ってもらい、すきやきが完成。
 久美子の母親からもらったレシピのおかげでタレの味はバッチリに仕上がり、お二人にも好評だった。肉はやはり厚すぎて固くなってしまったが、それでもお二人は卵につけてハフハフと食べる不思議な食べ物と日本酒を気に入った様子だった。あと、カボチャババロアも。
 ジェフの母親が帰ってからも、ジェフと三人で日本酒を飲みながら遅くまで話した。ジェフがヒッピーだったころの話や彼の家族の話をした。面白かったのは、久美子がジェフにたばこは吸わないのか、という意味で「吸うのか?」と聞いたら、「マリファナは昔よく吸った、あとLSDと・・・」と話が飛んだことだ。やるなあジェフ、若くてもっと髪があったころは長髪でひげもじゃだったらしい。
 ジェフは明日仕事が早いので、私たちが寝ている間に別荘を発つという。お世話になったお礼を言うと、来てくれてありがとう、と返された。酒も効いて、何かジーンと来てしまった。日本での再会を約束し、眠りについた。明日は別荘を後にする。

本日の走行距離   130.4キロ(計8862.2キロ)

出費           25.67$ すきやき材料(カード)
              11.50$ 日本酒二本
計            37.17$

宿泊          ジェフの素晴らしい別荘



1999年10月26日(火) さらば別荘(Goodbye, Lake House)

 ジェフには昨晩、お礼の置手紙をしていた。自分たちの似顔絵を添えていたら、ジェフの返事の手紙にも似顔絵が描いてあった。楽しいオヤジだ。
 朝ごはんはジェフの母親の家でごちそうになる。あいかわらずリッチな別荘だなあ。何かお礼ができないものかと、持っていた扇子をあげた。そしたらパーティーにもっていくわ、と喜んでいた。そんなに高級なものではないのだが。日本茶が好きだと言うので、日本に帰ってから送ってあげなければ。そしてまたお世話になろう。
 ジェフの別荘を掃除し、出発するころには午後2時になっていた。久しぶりにフル装備のDRにまたがると重いなあ。タホー湖を後にし、山の中の細いハイウェイを下る。木々は真っ黄色で、秋本番。そういえば、タホー湖畔の朝の最低気温はマイナス7℃だったとニュースで言っていた。早く南下しなければ、本当に雪ふるぞ。
 2時間ほど走ってサクラメントへ着くが、特に興味も無いのでそのまま通りすぎる。夕方まで走ってナパバレーの南10キロほどのVallejo(バレホ?)という町のモーテルに。そんなに高くないモーテルだが、ジャグジー付きの温水プールがあった。ここもなかなかリッチな雰囲気で、もはや小汚いテントなんかに泊まれない体になってきた。オホホ。

本日の走行距離   273.8キロ(計9136キロ、オイル交換4回目)

出費            6.54$ ガス
              46.62$ モーテル(カード)
              22.15$ オイル、久美子のヘアカラー、ワイン(カード)
               4.67$ 夕食(ハンバーガー)
計            79.98$

宿泊          Regency Inn

「久美子の言わせて!」
ばあちゃん最高!大好き!名前はイヴ。ばあちゃんは11月13日からカルフォルニアのパームスプリングスに移るそうだ。私がディズニーランドに行くよ、と言ったら近くだから連絡ちょうだいと社交事例か、そう答えてくれた。来るなといわれても絶対遊びにいくぞ!ほんと。最後に朝ごはんをご馳走になり、お別れの挨拶。
ばあちゃんは「困ったことがあったらいつでも連絡してきなさい」とまた優しい言葉をかけてくれた。玄関で本当のお別れ。カズは握手をし、私はハグをしてもらいぎゅーうと抱きあった。うーんかなしいよぅ。また会う日までばいばいなのだ。元気で長生きしてね。
また遊びに来るよ絶対。とりあえずカリフォルニアでね!See you again.