14日はW杯日本代表の決勝トーナメント進出がかかった予選リーグ最終戦、対チュニジアの試合があった。
ハンガリー時間では午前8時半に始まるのでみんなで早起きしたのだが、ヨーロッパでは同時に行われたロシア/ベルギー戦の方が注目されるみたいで、日本戦はその後に録画で放送された。ちなみにロシアだが、ベルギーにも負けてきれいさっぱり敗退してしまった。この方が中途半端に決勝トーナメントに進出するより良かったかもな・・・僕がロシアに行くころには、みんなワールドカップなど忘れているだろう。
さて、日本対チュニジアだが、1点差なら負けても決勝進出という楽勝モードだったので、逆に大差で負けたら永遠に立ちあがれないな、と心配していた。そしたら、あらら見事!!チュニジアにも勝って1位で決勝トーナメントに進出しちゃったよ!・・・むむむ、また出発が延びそうだ。
さて、試合もすごかったが、僕が驚いたのは試合前の国家斉唱だ。この前もそうだったけど、スタジアムを埋めた日本人の観客が声を大にして「君が代」を歌っているのである。これにはちょっと感動してしまった。
「君が代」問題は複雑だ。天皇支配の世が続くように、という歌に古い世代や周辺国の人々は嫌悪を示すかもしれない。だけど一応、国歌ということになっているじゃないか。今までのように、スポーツの国際試合でも伴奏だけが流れてほとんどの人が歌わない、というのはどう考えてもヘンだ。
僕は海外に出て、ますますそう感じるのだ。世界の大半の人々は経済状態とかに不満はあっても、自分の国や文化や国歌に誇りをもっている。国民の休日があれば国旗をフリフリするし、国歌の伴奏がかかれば声を上げて歌う。
だけど日本だけは中途半端だった。僕は中学時代、担任の先生から学校の行事で「君が代」がかかっても歌うな、と言われた。僕はその先生が嫌いじゃなかったし、歌の内容が今の日本にそぐわないという彼の意見ももっともだと思ったから、その通りにした。僕のような経験を持つ人も多いだろう。
「君が代」が国歌としてふさわしいかどうかは、確かに議論の余地があるかもしれない。だけど、そのあやふやさが若い世代のアイデンティティを下げているともいえないか?「君が代」を斉唱することが即,、かつてのような軍国主義につながるというのは乱暴な意見だと思うのだけど・・・。
とにかく、僕は若い世代のサッカーファンが日本チームを誇りとし、一丸となって「君が代」を歌っている姿に感動したのだ。まあ、言いたいことはそういうことである。
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