今日、スズキDF200に乗った市川君がテレザハウスにやってきた。彼はオーストラリアを回ったあと、アジア横断をしようとフランスにバイクを送り、ここまで走ってきたのだ。
「あのー、やっぱり今の状況でアジア横断、ムリっすかねえ」(市川君)
「・・・ムリじゃない?」(テレザハウスのみんな)
というわけで、例のテロ事件のおかげで行き場を失ったライダーが、ここに3人集結!
さて、パソコンのシステムを入れ直したのは良いが、パソコンを買った98年末の状態に戻ってしまったので、必要なソフトをインストールしなおさなければならない。
必要最低限のソフトはCD−Rに焼いてあるし、電子メールやデジタル写真のバックアップもとってあるので、大きな被害は無い。それらを入れ直して、インターネット屋に向かった。
まずはウィルスに感染したことをホームページ上で知らせ、私から不審なメールが来た場合は削除するよう、連絡が取れる人にはメールを送った。すでに数人から「青山さんからメールが来ましたが、文字化けして読めません」というメールをいただいたのだ。それはウィルスが勝手に送ったメールなのよ!
システム入れ直しでインターネットエクスプローラーのバージョンが4.0に戻ってしまったので、マイクロソフトのサイトから最新の6.0をダウンロードする。そして念のため、トレンドマイクロ社のホームページから「ウィスルバスター2001」の体験版をダウンロードし、機能させるためにパソコンを再起動すると・・・
「ウィルスTROJ_SIRCAM.Aを検出しました。駆除不能なので、隔離します」
・・・・頭が真っ白になった。頭脳のホワイトアウトである。
システムを入れ直したばかりで、なんでもうウィルスがいるの?しかもニムダじゃなくてTROJ_SIRCAM.Aって?
早速インターネットで調べると、ニムダとは全く別のウィルスだが、やはり日本で猛威を振るっているウィルスらしい。しかし、システムを入れ直したばかりで何で感染しなくちゃならないのだ?メールも受信していないし、見たサイトはマイクロソフトとトレンドマイクロのだけだぞ。
「ニムダ」と「TROJ_SIRCAM.A」のダブル・アタック。例えが悪いが、自分のパソコンに旅客機が2機突っ込んだような気分だ。
とりあえず、それ以上インターネットをやってもウィルスつきのメールを勝手にばらまくだけなので、宿に帰った。本来なら宿でパソコンと向き合って対策を練りたいのだが、テレザハウスには清掃のための「魔のロックアウト」があり、午後1時から5時までは外出しなければならないのだ。
午後に歯医者の予約があったが、歯をいじられても、美人の歯医者さんと話をしても、パソコンのことが頭を離れない。
旅行代理店の看板の前で足が止まった。成田往復の航空券、約64000円・・・ブダペストは航空券が安いことでも有名なのだ。
いっそのこと日本に帰ろうか?ウィルスに対応するには、海外モバイラーは不利すぎる。情報をインターネットや電子メールに頼らなければならないのに、そのパソコンが使えないのだ。
・・・しかし、これしきのことで日本に帰るわけにはいかない。何とかここで解決しなければ。
悪いことは重なるもので、今日はポジフィルムを入れて景色を撮っている35ミリカメラ、コニカのビッグミニも壊れた。フィルムの巻き上げができなくなったのだ。俺はカメラ運がつくづく無いなあ。
夜はごり君が日本で買ってきたルーで、カレーパーティとなった。市販のルーだが、さすがに料理人の村上さんがつくると全然違う。じっくり寝かせたような深い味になった。
しかしカレーを食べても、悩み多き年頃の私。・・・どうしよう?
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