朝早く、昨日行ったハーレーのマドリッド支店に行って保険会社の受付ダイヤルに電話してもらう。しかし保険会社はスペインのナンバープレートでなければ受けつけないと、ニベもない。Oficina
de trafico(日本でいうと陸運局)に行って聞け、というので地下鉄に乗って行って見るが、さんざんたらい回しにされたあげく、結局どうすればいいか誰も分からない。「保険に入れなければ、走れないじゃないか」、何度言っただろうか、しかしその度に帰ってくる答えは「さあねえ」・・・。
こうなればもう、バイクを通関するときに税関で聞いてみるか、かつてスペインでグリーンカードを取得した人にメールで聞くか、最後は大使館か?(あるいはほぼ間違い無く加入できるであろう、自動車クラブの住所がわかっている隣国ポルトガルのリスボンまで無保険で走るか)
いずれにしても、今日はこれ以上打つ手はなし。あきらめて宿の方面に帰って近くの大きな書店に入ると、ずっと探していたロンリープラネット(オーストラリアの会社が作っている情報満載の頼れるガイド。ただし分厚くて全部英語だけど)のヨーロッパ版が何冊もあった。武田さんと喜び、ヨーロッパ全土のロードマップとともに一冊ずつ買う。
宿に帰ってロンリープラネットをパラパラめくると、西欧、北欧、東欧、そしてモロッコまで網羅しており、そしてなんと、スペインの自動車クラブの連絡先まで載っていた!ここに聞けば保険のことも前進間違いなしだろう。やっぱり買って良かった。
そして夜、いつもの通り3人で夕食を作り、部屋で食べていたら神経質な宿の主人に見つかった。「ここはレストランじゃないんだ。くさいから窓を開けろ!」・・・どうやら、ニオイで嗅ぎつけたらしい。チッ、細けえオヤジだぜ、まったく、ちくしょう、べらぼうめ、シャワーはちょっとでも浴槽から外に水をこぼすと怒るし、部屋の合鍵は廊下にそのまま転がしておいて鍵の意味無いし・・・うんこたれ。主人が去ったあと、さんざん悪態をつく3人だったが、結局は禁止されたことをしているのは我々なので、いわゆる逆ギレなのである。南米の安宿は、ほぼ何でもありだったから・・・。くそー、それにしてムカつくぜ。宿を換えようかな?
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