1週間前に打ち合わせたとおり、今日はスイスカーゴにバイクを持ちこむ日である。サンチャゴに滞在しているハーレーの武田さんと朝10時に国際空港のスイスカーゴ前で待ち合わせをしているので、久しぶりに早起きして出かける。
途中、小雨に降られながら10時前に着くと、武田さんはすでに到着していた。早速スイスカーゴに積みこみ準備の作業をお願いする。やはり先週話をしたマティアスは責任者のようで、今日はカルロス以下の実務者が作業をしてくれた。
まずは税関のゲートで書類のチェックをし、パレット(木枠)を作る業者にバイクを持ちこんでサイズを計る。その業者に木枠代を払わなければならなくなったが、「先週マティアスと話をしたときには心配しなくていいと言われた」というと、その分、スイスカーゴの手数料を割り引きにしてくれた。
その後はブエノスアイレスまでバイクを運ぶラン・チリの倉庫にバイクを入れ、ガソリンを抜いてバッテリーの端子を外す。ラン・チリの担当者がけっこう細かくて、キャブレターの中のガソリンまで抜くよう指示され、外したバッテリーの端子にはビニールテープを巻かれた。
そして大きな量りで実重量を量る。左右のハードケースもヘルメットやテントなどを入れて一緒に送るつもりなので、つけたままだ。すると電光掲示板に表れた数字は252キロ・・・思ったよりも重い。これで後ろに80リットルのザックを載せ、燃料を満タンにしたら300キロ近くになるだろう。普段、俺はこんな重心の高いバイクで、こんな重さで走っているのか。しかも中米までは後ろに久美子を乗せて・・・。俺ってけっこうすごいじゃん!
ハーレーはさすがに重く、また武田さんは荷物のほとんどを一緒に送るので、合計で270キロあった。2台の合計は522キロ。でも1台あたり300キロまでOKだから、問題はない。
量り終わると、あとは料金の支払いと書類の作成のみだという。「あれ?パレットへの積みこみは?」と聞くと、「あとはこっちでやっておくから心配するな」という。・・・むむむ心配じゃ。ちゃんと荷物も忘れずに一緒に積んでくれるだろうか?再三、「俺のハードケースを忘れるな」と念を押しておく。大丈夫だと思うけど。
これで、わがバイクと再会するのはスペインのマドリッドということになる。スイスからスペインまでは陸路輸送なので、合計で6日ほどかかるそうだ。・・・わが愛車よ、良い旅を。
バイクに別れを告げた後は、オフィスに戻ってお会計。まず1台あたりの運賃が固定料金で670ドル、2台で1340ドル。これに危険物手当てが50ドル、燃料代が522キロ×10セントで52.2ドル、そして手数料が10ドル、総合計1452.2ドル。うおお、安い!しかも危険物手当てと手数料は2台で1台分にしてくれた。ちなみに、これ以外に木枠業者に2台分の木枠代25ドルを払った。
スイスカーゴに払う1452.2ドルは武田さんとワリカンにし、半分ずつを支払う。私はチリ・ペソのキャッシュで払った。そしてスペインでの受け取り用に書類を作成してもらって、無事発送手続きは終了。所要時間はしめて2時間。スムーズに事が運んだと思う。
空港からサンチャゴ市内へはバスで向かった。武田さんと昼食を食べて別れる。次の再会は13日、サンパウロからマドリッドへの飛行機でだ。
その後、私は地下鉄でOCSのオフィスへ行き、待望のNV5000用の純正ドライブと、以前愛用していたソニーVAIOを受け取る。これでネット界(?)に復帰できるぞ。
バスでビーニャデルマルに戻り、早速純正ドライブを使用してNV5000の修復に取りかかる。しかし起動フロッピーを使用しようがリカバリCDを使用しようが、やはり立ちあがってくれない。これは本格的な故障のようだ・・・。一難去ってまた一難、これは日本に送りなおして修理をお願いする以外ないだろう。それまで古女房のVAIO君に、また活躍してもらわなければ。
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