昨夜遅くに洗濯したのが災いし、朝起きてもまだ乾いていなかった。仕方なく、汐見荘を出るのは昼すぎになってしまった。まあ、今日は150キロ離れたサンチャゴまでだからいいか。
サンチャゴに向かう前に、隣町バルパライソに寄ってお世話になった「ロペス・モト」に顔を出す。オヤジやマルコに別れを告げ、また帰ってくることを約束する。
サンチャゴに向かうハイウェイはさすがに車が多く、到着までに2時間はかかった。サンチャゴは盆地で、天気も良いことから大変暑い。汐見荘で教えてもらった新しい日本人宿を探すが(料理屋ハポンの2階)、苦労してたどり着いてもそこにいた人が要領を得ず、バイクも停められそうに無いからあきらめて他の宿を探す。
「South American Handbbook」にバイク駐車可と紹介されていたホテルに行くが、とても私のDRは入らない。しかし近くに24時間営業の駐車場があったのでチェックインすることにする。やはり大都会での宿探しは疲れる。
チェックインして間もなく、タイヤを求めて街に出る。汐見荘のバイク情報ノートに書いてあったバイク用品屋を回るが、移転していたりつぶれていたりしてなかなか見つからない。最後の望みをかけて遠く離れた「Solo
Motos(Vitacura2760)」へ行くと、二つ返事で「ある」とのこと。しかもメッツラーの「サハラ」、前後交換で約200ドル、悪くない。さっそくお願いする。
フロントタイヤはアメリカのラスベガスで交換し、25000キロ以上走って限界に達していたのだが、リアはコスタリカで交換してまだ8000キロ強しか使っておらず、まだ3分ほど山が残っていた。本当はリアはここで交換せず、持っていってもっと南で交換しようと思ったが、あらためてリアタイヤを持ってみると・・・重い。さんざん迷ったが、結局リアもここで換えることにした。無理して今のタイヤを持たせても、せいぜいあと1500キロだろうし・・・。
作業は夜7時ごろに終わった。タイヤを交換してさらに車高が高くなってしまい、荷物を積んでいないと本当につま先しか届かない。ブロックパターンのタイヤを履き、サスの調整で車高が上がったDRはとてもスパルタンな雰囲気に見える。まるで今までの羊がいきなり狼になったみたい。
バイク屋の兄ちゃんは自分も青いDR800に乗っているといい、写真を見せてくれた。そういえばビーニャ・デル・マルでも同じDRを2台見た。このモデルはヨーロッパでしか売っていないはずなのだが、なんだかチリにはよくある。
まだ明るかったので、市内が一望できるという「サン・クリストバルの丘」にバイクで登る。夕陽に照らされたサンチャゴを見渡すと、思いのほかデカい。メチャクチャ大都会じゃん。ガイドブックを見ると人口は500万人、大きいはずだわ。
大きいだけでなく、街並みもヨーロッパ調で美しく、うわさにたがわず良い街だ。バスの運転の荒いのには閉口したが・・・。
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