昨日、フロントのホイールを外した際にブレーキパッドが限界に達しているのを確認したので、二組持ってきたスペアと交換することにした。
・・・しかし、大失敗。なんと、持ってきたスペアが合わないのだ。一応年式を確認して買ったはずなのだが、パッドの形状とキャリパーの形状が合わない。あまりの事に笑ってしまう。使えないパッドを二組も、後生大事に持っていたのか・・・。
さて、どうしたものだろうか。このまま使うにしても、果たして南米最南端・ウシュアイアまで行って帰ってくるまで持つだろうか?かなり危険な賭けだ。やはりサンチャゴまで行って探すか?それでも無かったら日本から送ってもらうしかないか?
しかし、実はもう一つ方法があった。そして私はそれを実行してもらうべく、昨日の「ロペス・モト」に向かった。
もう一つの方法とは、今あるパッドの土台から残った分を削り落とし、新しいパッドを貼り付けてもらうというもの。日本のメカニックが聞いたら顔をしかめそうだが、パーツの少ない南米あたりでは車、バイクとも日常茶飯事に行われている。
というわけで作業を依頼すると、2時間あまりでブ厚い新しいパッドが貼り付けられた。ブレーキのタッチはイマイチになったが、効かないわけでは無い。純正のパッドに比べたら信頼性が劣るかもしれないが、この際仕方がないのだ。
「モト・ロペス」のあるバルパライソの街から「汐見荘」のあるビーニャデルマルまではバイクで15分ほどの距離だが、帰る途中、バックミラーに結構な勢いで飛ばしてくるXR250が見えた。負けじとこっちも飛ばし、太平洋沿いのバトルが繰り広げられたが、しばらくして夕陽に照らし出された私のシルエットが路上に確認できた。すると、何かシッポみたいなものがバイク後部から伸びている。
もしや、と思ってバイクを停めると、やっぱり・・・。さっきスーパーで買った水、ミルクや他の食材を撒き散らしながら走っていたらしく、ビニールに入った肉だけがキャリアに引っ掛かって残っていた。あーあー、せっかく買ったのに。
やっぱり安全運転を心がけねばなりません。仕方なく、そのまま本日2回目の買物に向かう私なのであった。
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