2000年3月17日(金) 一気にベリーズ入国(Entering Belize)
考えて見れば、今日は金曜日だ。週末の国境越えは面倒という話も聞くし、まして我々は600ドルを返してもらわねばならない。そんな面倒な手続きは平日の方が良いだろう。トゥルム以南のメキシコ側には特に見るべきものも残っていないし、一気にベリーズに入ってしまうことにした。 「久美子の言わせて!」 |
見所がなく、ゴキブリが出るベリーズシティなんか大キライだ。というわけで、今朝は早々にグアテマラとの国境の町、サンイグナシオに移動。120キロ弱しか離れていないので午前中に到着する。 人口9千人の町だが、ここを通る旅行者が多いためか宿や観光客向けのレストラン、そしてベリーズシティでも見なかったインターネット屋が多い。裏庭にバイクを入れられる宿にチェックインしたが、思いっきりイギリス調の英語を話すオヤジが「ドアは静かに閉めろ」とか「シャワーは使ったらドアを開けとけ」とかうるさい。メキシコの適当さが懐かしい。 町の郊外にマヤの遺跡があり、結構高いピラミッドがあるというので、バスに乗って見に行く。バスが安くて便利、と宿のオヤジが言うので信用したら、これが大失敗。バスを降りてすぐに人力の渡し舟で河を渡った後、ジャングルの中の道を1.6キロも登らなくてはならない。バイクで来れば上まで一気に上れたのに。しかたなく、とぼとぼと炎天下の中、凸凹道を登る。 30分弱も歩き、汗だくになってシュナントゥニッチ遺跡に到着。ここの見所は高さ40メートルという大ピラミッド。残念ながら基礎部分はほとんど崩れて、もはや山のようだが、頂上まで登れる上にその付近の壁面の状態はいい。がんばって登るとまわりの遺跡群や、見渡す限りのジャングルが見下ろせ、絶景なり。ここまで高いと風もあって涼しい。紀元650〜1000年ごろまで栄えたこの都市の巨大ピラミッドは、今でもベリーズで最も高い建物のうちの一つらしい。そういえば、ベリーズシティでも高層ビルは見なかったな。 帰ってシャワーを浴びたあとは、自分のパソコンでダイヤルアップをさせてくれるという近くのインターネット屋へ。レストランの一角のこのインターネット屋ではマスターが親切にパスワードやIDを入力してくれて、おそらくベリーズで最初で最後のネット接続ができた。回線の安定度がイマイチで、途中急に遅くなって再接続を迫られたが、うまく繋がっている間の回線の速度はとても速く、ビックリした。 夕食は地球の歩き方にも載っていたスリランカカレーの店へ。で、あまりのウマさに感激。食べもんで感動したのは、メキシコシティの日本食屋「ナガオカ」以来。一緒に頼んだベリーズ国産のビールBelikinもとてもおいしく、それだけでベリーズが好きになった。明日が日曜日でこのレストランが休みでなければ、延泊してしまうところだった。 本日の走行距離 115.9キロ(計20049.9キロ) 出費 32.10B$ 宿代 13.75B$ 昼食(中華焼きそば) 4B$ バス代 10B$ 遺跡入場料 6B$ ビール代 5B$ 洗濯代 5B$ インターネット代(かなりまけてくれた) 25.75B$ 夕食(カレー) 2.5B$ アイス 計 104.1B$ 宿泊 Hotel Tropicool インターネットカフェ Eva's(1時間19B$、IDを借りてダイヤルアップ可能) |
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