2000年1月17日(月) ちょっと復活(Recover for a bit)
メキシコの腹薬は強烈に効くというウワサは本当で、いくら正露丸を飲んでも効かなかった下痢がピタリと止った。おかげで昼は定食、夜は韓国人の宿泊者ヤンスンさんが作った韓国料理を食べることができた(韓国料理はちょっと残したが)。 今日は頭痛も起きず、平和な一日となった。ただ本調子ではないので、昼寝などをしてゆっくり過ごしたが。 本日の走行距離 0キロ(計16290キロ) 出費 25N$ 昼食(定食) 34N$ 夕食(韓国料理) 計 59N$ 宿泊 ペンションアミーゴ 久美子の「言わせて!」 韓国料理、辛かったー。でもおいしかったー。食事の申し込み人数26人と、とても多かったので13人ずつ、きっちり2班に分かれて食べる事になった。食堂近くで待機していた人たちが先ず最初の1班で席についた。私も席に座り、から〜い韓国料理をふうふう食べていると、突然「あれ?旦那さんは?」と聞かれて心の底から「あっ」と声が出てしまい、忘れていた事に気づいた。ちょうどその時カズが食堂にやって来たので、きまずかった。カズを呼ぶのを忘れてしまい、カズがふてる。でもその場所にいないのが悪い!まあ無事2班めで食べられたからよかったよかった。弱肉強食!自分のご飯は自分で確保! |
今日は記念すべき日。なんたって、今年初めてバイクに乗ったのだ。実に昨年12月22日にティオティワカンに行った以来、約1ヶ月ぶり。エンジンは心配をよそに一発で始動、向かった先は東京海上のメキシコ支社。先日緊急病院で診てもらった時にかかった費用や薬代を請求するためだ。せっかく高い海外旅行保険に入っているのだから、ちゃんとモトをとらなきゃ。 東京海上のオフィスを目指し、インスルヘンテス通りを南下する。久々のDRはデカく感じ、何かフラフラする。平日真昼間のメキシコは交通量もすごい。ハラハラドキドキしながらバイクを走らせる。オフィスは通りから一本曲がったところにあるのだが、その曲がるとこがわからない。勢い余って、シティ中心部からかなり南に行ったメキシコ国立自治大学まで行ってしまった。あわてて取って返し、バイクを停めて人に道を聞きながらようやくオフィスのある通りに出た。 問題のビルに着くと、なんだ思ったよりも小さい。天下の東京海上だから、きっと最新の高層ビルにオフィスを構えているのかと思った。ガードマンに通してもらい、高い鉄の柵に囲まれたビルに近づくと、何と「東京海上メキシコ支社」と金色に輝く看板が。おお、このビル全部が東京海上か、そりゃすごい。日本大使館と同じ位の規模。儲かってまんなあ。 ビルの3階に行き、電話で話をした日本人担当者に会う。診断書、病院の領収書、薬の処方せんや薬局のレシートを提出する。2、3日の間にはかかった費用と同額の小切手が用意されるという。でも、次来るときは地下鉄で来よう。 そして夜、麻雀をしていたら頭が痛くなってきた。はじめはあまり痛くなかったのだが、だんだんひどくなってきた。久美子に麻雀を代わってもらい、この前もらった頭痛薬を飲んで部屋に行く。しかし、薬は一向に効かない、というより普段よりひどい。今回は吐き気も催し、夕食に食べたパスタを戻してしまった。いつもは1時間ほどで治まるピークの痛みが、今回は2時間以上も続いた。うーん、過去最高の辛さだったかもしれない。 結局、痛みが完全に引いたのは朝方だった。ああ、早く治らないものか。 本日の走行距離 43.8キロ(計16333.8キロ) 出費 18.8N$ ビール 計 18.8N$ 宿泊 ペンションアミーゴ 久美子の「言わせて!」 近くにあるもう一つの日本人宿「サンフェルナンド館」に潜りこむ。といっても玄関のドアから5歩くらいしか、入れなかったけど。アミーゴとは全然ちがう。みんなきれいな格好をしていた。決してアミーゴがきれいじゃないって訳ではありません。入ってすぐに気まずいムードを察して早々と撤退。やっぱりアミーゴ最高!と帰ってきた。きっと、きゃつらも「あいつらなんだよー」と言っていると思うけど。今日も本部屋で寝ようかなー。私も立派なアミーゴ住人になったもんだなあ。 |
ここ最近の体調の悪さをなんとか打破しなければ、旅は続けられない。メキシコシティは大変良いところだが、空気が薄くて汚い上に、最近は寒い。これはもっと気候の良いところで療養せねばと思い、アミーゴの住人たちが企画しているキューバツアーに参加を決めた。 キューバはカストロやチェ・ゲバラによる革命で社会主義を確立し、今でもその体制を保ちつづけている世界でも数少ない国。日本ではなじみがないが、アメリカ人やメキシコを訪れるバックパッカーの間ではカリブ・リゾートの穴場として知られている。今回アミーゴから行く人数は私たちを含め、何と8人。アミーゴのはす向かいにある、その名も「アミーゴトラベル」へゾロゾロと行って申し込む。シティからの航空券と7泊分のホテル代で一人449USドル。まあ、真っ青な空の下、白い砂浜でのんびりして頭痛が治れば良しとしましょう。 一応調べたが、やはりキューバにはアクセスポイントは無い。カフェがあったという話も聞かないので、パソコン一式は置いていくとしよう。あ、当然バイクもアミーゴに置いていきます。 夜はアミーゴの管理人、Rさんから依頼を受けてアミーゴのホームページを作る。以前にもアミーゴのページはあったが、内容が古くなってきたのと、掲示板を作りたかったとのことなので、無料の掲示板を申し込む。作り出すと面白くなってきて、結局朝までかかって一気に仕上げてしまった。まだアップロードはしていませんが、近々公開の予定。皆様、乞うご期待です。 本日の走行距離 0キロ(計16333.8キロ) 出費 35.60N$ 昼食(バーガーキング) 8N$ バス代 898US$ キューバツアー参加費 計 43.60N$ 898US$ 宿泊 ペンションアミーゴ 「久美子の言わせて!」 日本料理屋「TORIKEN」で久しぶりに焼き鳥を食べる。おいしかったー。店にカラオケがあり(もちろん日本のうた)、むちゃくちゃ盛りあがる。日本でやっていたこととかわんない。帰りも歩いて帰ってきて、ほんと日本に居るみたいな気がした。カズは頭痛くて参加できなかったので、その分焼き鳥を食べ、楽しんできてあげました。出来た妻だ!ほんととっても楽しかった。 |
この二日間はアミーゴのHPの作成やキューバ行きの準備、そして麻雀をして過ごした。 まずはキューバ行きのツアー料金を現金のドルで支払ったので、手持ちのドル現金を用意すべくソナ・ロッサ(ビジネス街)をさまよう。ドルのトラベラーズチェックはまだあるのだが、それは今後のために取っておきたい。できればシティバンクのキャッシュカードで引き出すか、ビザカードのキャッシングでドルを手にしたいのだ。シティバンクの本店へ行ってATMでドルを引き出そうとしたが、ここのATMではなぜか引出しはペソになってしまい、ドルを選ぶことができなかった。本店のはす向かいにももう一軒シティバンクがあるのだが、ここではビザのキャッシングでドルが引き出せた。これでキューバで使う分は用意できた。 スーパーでは子ども用の安いシュノーケルセットを買ってきた。これでキューバで潜るぞ!21日午後にはキューバの旅行のクーポンができるというので、みんなでアミーゴトラベルへ行く。すると作成してもらったキューバのツーリストカードを見ていたTさんが「青山さん、2歳になってますぞ!」と言った。見ると、私のカードだけ生年月日がパスポートの発行日になっている!初歩的ミスだ。文句をいうと明日には新しいカードを用意すると言うが、明日は土曜日。キューバ大使館はやっているのだろうか。少々心配。 そして夜はアミーゴのHPの作成。アミーゴの管理人Rさんのリクエストで、アミーゴに宿泊している格闘家のページを追加することになった。そしてそのページのために中庭でプロレスラーの卵J君とボクサーT君の撮影会を行った。最終的にRさんのOKをもらい、いよいよホームページをアップロード。無料のホームページサービスを利用したのでページの頭には広告が入るが、ほぼ完璧なページができあがった。掲示板も設けたので、アミーゴにゆかりのある人はどんどん書きこもう。アドレスはhttp://www.geocities.co.jp/SilkRoad/5409。みんな、見てね! あ、そして悲しいお知らせ。10日にみんなで参加したCMのオーデションの件は全員落選となりました。落選なんだか、CMそのものの企画が変更されたのかはよくわからんが、とにかく話は無かったことになったらしい。ちょっと期待していたのだが残念。 二日間の走行距離 0キロ(計16333.8キロ) 出費 4N$ 昼食(バーガーキング) 10.5N$ ビール 22N$ 昼食(炒飯) 105.70N$ シュノーケルセット、アイス 計 142.2N$ 宿泊 ペンションアミーゴ |
今日は久しぶりのおでかけ。アミーゴの連中とソチミルコに船に乗りに行った。ソチミルコにはアステカ時代の古い水路が残っており、遊覧船をグループで貸しきり、宴会をしながら水路を下るのがメキシコの粋な遊びなのである。そう、ちょうど屋形船のような感じである。 料理は持ちこみなので、午前中アルーバへ旅立って行ったヨネコ先生(最近はYONEをスペイン語読みして「ジョネ」と呼ばれていたが)を見送った後、みんなで作る。メニューはチャーハン、ポテトサラダなど。私はその合間にアミーゴトラベルへ行って正しい生年月日が入ったキューバのツーリストカードを作ってもらったきた。その際、12月生まれなので「December」というと、「9」という数字をお兄さんが書いた。いやいや、「12」でしょう、もう。危ない危ない、また間違いのカードをもらうとこだった。 そんなこんなで料理が完成。アミーゴを後にしたのは午後2時をまわっていた。ソチミルコは遠く、地下鉄で終点まで行ってそこからまたペセロに乗らなくてはならない。このペセロに乗るころから、4日ぶりの偏頭痛が始まった。今回はそんなに痛くないが、強い日差しの下で渋滞にはまるペセロに乗っていたら気分も悪くなり、約1時間後にようやく船着場に着いたころには具合はすっかり悪くなっていた。 痛い頭を抱えて水路まで行くと、おお、色鮮やかな小船が水路狭しと並んでいる。メキシコ通のYさんとHさんが船頭と交渉した結果、約15人乗りの小船を1時間半貸しきって150ペソということになった。ちなみに我々は9人。船にエンジンは無く、我々が乗りこむと船頭が長い木の棒で水の底を押して船を出した。 小さな船旅が始まると、みんなは料理とビールを広げて宴会を始めた。私はとても食べられる感じではなかったので、舳先で横になる。始めは他の船に出会わなかったが、水路の奥に行くに連れて船が多くなってきた。中にはマリアッチの楽団が乗った小船がいて、チップを払うと横に船を着けて演奏をしてくれるのだ。他にもビールを売る小船やパンを売る小船もいて、水の上でも商魂たくましい。 しばらくすると、船頭が船をUターンさせた。見ると時間は約40分経過、もう降り返し地点。早いなあ。みんなはあまり会話もなく、食べるのに夢中だ。私は涼しい風を受けて寝ていて、大分楽になったころ、船は船着場に戻った。何しに来たんだか。 帰りもバスに乗って地下鉄の駅まで行ったが、バスでまた具合が悪くなった。渋滞が無い分帰りは楽だったが、アミーゴに戻り、アイスを少し食べたあと夜まで横になった。偏頭痛がはじまってもうすぐ2週間、そろそろ終わってもよいころだ。キューバ効果を期待しましょう。 本日の走行距離 0キロ(計16333.8キロ) 出費 6N$ 地下鉄 14N$ バス 120N$ 船遊び会費 計 140N$ 宿泊 ペンションアミーゴ 「久美子の言わせて!」 ソチミルコで船に乗った。計画性が無く、昼からお弁当を作って出かけた。サッカーの試合があるらしく、電車も道も大変混んでいた。ソチミルコに到着した時からカズの顔が真っ青で、一目見て調子が悪いと分かる。船に乗り、どうする事も出来ないカズは横になっていた。もったいない。ときどき気遣いながらも、皆とビール&お弁当をむさぼる。久しぶりにデビル登場。カズに「一度日本に帰れ」といったら皆に「ひどい!」といわれた。私はカズの症状があまりにもひどいので、日本でちゃんと診てもらった方がいいという意味で言ったんだけどなー。アミーゴではデビル妻になっている。ほんとにデビルのときもあるからまいっか。 |
明日からいよいよキューバ。1週間アミーゴの個室を確保するのはもったいないので、一度チェックアウトすることにした。1ヶ月以上いたアミーゴ2階の個室はもはや我が家のように荷物を広げていたので、それをまとめるのに一苦労。キューバに持っていく荷物だけをまとめ、ヘルメットやテントなど置いていく荷物はアミーゴの倉庫に預ける。キューバにはアクセスポイントもなく、またインターネットカフェがあったという話も聞かないので、パソコン一式も置いていくことにした。 さて、気になる約1ヶ月分の宿泊費の合計は2345ペソ(約25000円)。安〜。みんなアミーゴに長居するのがわかります。仕度が済んだら、明日は早いので早く寝る。キューバ楽しみだ〜。 本日の走行距離 0キロ(計16333.8キロ) 出費 12N$ 昼食 15.5N$ ごみ袋 2345N$ 1ヶ月分の宿泊費 計 2372.5N$ 宿泊 ペンションアミーゴ |
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