「久美子の言わせて!」特別編  一時帰国中の行動

Kumiko's trip back to Japan



1999年11月11・12日(木・金) さいならLA(Good bye, LA)

ねむー。久しぶりの早起き。心配性のカズをよそに30分で飛行場についちゃった。日本人多いなー。飛行時間が11時間だって。だっるー。つらいけど我慢しよう。それを乗り越えれば日本じゃあ。寿司、焼き魚、あつあつご飯。楽しみー。
長ーい長ーい飛行機が終わり無事成田到着!疲れたー。空港にはお母さんとお姉ちゃんと甥の洸太郎がお出迎え。こうたろうをみてひとこと「でかくなったなぁ」。家に着いてから母に「御飯は?」ときかれても機内食でお腹いっぱい胸いっぱいでなにも考えられない。なぜかこうたろうとお風呂に入ることに。こうたろうは若い子と入浴でご満悦であった。


1999年11月13日(土) すしすしうまうま(Delicious Sushi)

今日は帰国前から食べたかった近所の「車寿司」でお寿司を食べる。大好物のネギトロをほおばると「うまー!!」。もうLA帰らないぞと本気で考えた一瞬であった。続いて中トロ大トロ、鯵たまりませんえん。お寿司を堪能したあと家に帰り皆の衆に写真を披露。母の4姉妹(通称:よんばば)が遊びにきていたので、これがまた大変。よんばばはみんな旅行好きなので、私達にとても興味を持っていて応援してくれているのだが、一度に話しを聞かないので何度も同じ説明をしなくてはならないのだ。まあ無事写真説明会も終わり解散となった。子ども達もアメリカで人気のあるテレタビーズのビデオやOLD NEVYの洋服をGETしてご満悦であった。


1999年11月14日(日) 鍋といえばポン酒でしょお(Hot pot&Sake)

久しぶりと言っても出発前日振りの友達(千香ちゃん)に会う。地元で会ったため何を食べるか迷ったが、私が「鍋!鍋!」と連呼し、怪しい居酒屋へ潜入。とりあえずビールとおつまみ、そしてよせ鍋を頼んだ。鍋が来た頃から日本酒をちびちび飲む。日本の冬といえばこれでしょう。のんびりとお話しをしてたら遅くなってしまったので、結婚式で会う約束をして別れた。


1999年11月16日(火) 母いんちき発言(Mom goes to NewZealand)

今日からお母さんがニュージーランドへ旧友との旅行に出発。お姉ちゃんとこうたろうと駅まで見送りに行った。家を出発するときにお姉ちゃんが家のカギを忘れたことに気づき、戻ろうとしたら「時間がない」とウルトラマンのように焦っていたため急いで家を後にした。それが5:00ちょいすぎ。電車の時間が5:25だと言っていたので間に合うかちょっと不安だった。タイミング良く道が空いていたので5:17に無事到着。お姉ちゃんとほっと胸を撫で下ろしたそのとき母がひとこと「早く着きすぎちゃったじゃない」。おねえちゃんと「はぁ?何分の電車なの?」「37分よ」こらー何さば読んでんじゃぁ!!「だってあんたたちが勝手に25分って言ってたから別にいいやと思って。あはは」あははじゃないでしょ!まったく。そんな母にこの娘ありかっ。


1999年11月17日(水) 朝日新聞本社訪問(Visiting Asahi head office)

夕方に朝日新聞Paso編集部の担当者坂田さんを訪問。メールでのやりとりと電話(カズが話していて)での漏れて聞こえた声だけで直接会ったことがなく、私の得意の想像が膨らんでいた。恐る恐るPaso編集部へ伺うと奥からスラリと長身の男性が登場。「どうも」と顔をあげてご対面。ナンチャンをかっこよくした感じの方で話しもしやすい。ほっとしていろんなことを話してしまって、粗相はなかったかしらと、ちょいと不安。その節は失礼いたしました。そのあとカズのお世話になった部署へ行き皆様と楽しいひととき(仕事の邪魔)をし、ひとり淋しく家路についた。


1999年11月18日(木) ちち孝行娘(Taking care of dad)

実家を離れて姉の家に移動するためあわてて家を出たので、肝心のバイクに乗るときに着用しているジャケットを忘れてしまった。これがないとどうにもならんちゅーことで、お父さんに新橋まで持ってきてもらうことに。昼ご飯を一緒に食べた。メニューは「うなぎ」。前日にお姉ちゃんの旦那、義理の兄ちゃんである、まっと(通称)が「久美子ちゃんはお父さんと二人で御飯食べに行ったりするけど宏美(姉)はそういうことしないよなぁ」 姉「だって話すことないもん」 久美「まぁ親孝行だと思って」 姉「それは妹の役目。洸太郎がいるんだからそれで十分でしょ」と言っていた。父親ってもんは可哀想だのうと、しみじみ考えたのであった。なのでうなぎを食べながら思いつくことを話したが、結局はかわいいこうたろうと姪の容子の話しで落ち着く。まっそんなもんでしょ、お姉ちゃん。
私が働いていた会社の事務所で一緒だった関西人、千晴とは、出発してからもメールでやりとりしていたが日本帰国のことは内緒にしていた。突然帰って驚かしたかったからである。友人に連絡をとってもらい焼肉屋まで呼んでもらった。当然いる訳もない私が目の前にいるのでびびりんぐ!作戦大成功!その後は楽しくお酒を飲み盛り上がり、てっぺんを越え、そしてみるみる下って行った。2軒目はどうやって行ったのかさえわからず、気がつけばテーブルの上で寝てるかトイレに駆け込んでいるかで、もう大変。久しぶりに五関家の鉄の掟のひとつでもある「のんだらはくな はくならのむな」を破ってしまった。情けない…。


1999年11月19日(金) 任務終了(Visiting Kazu's house)

お昼にカズの実家、横浜へお土産と写真を持ってご挨拶に伺う。が、申し訳無いことに前日の暴飲暴食により具合が悪し。当然お義父さんはそんな事は知りません。ニコニコ顔で「ワインどうぞ」とボトルを差し出す。「昨日飲みすぎてしまったので少しだけいただきます」と丁重にお断りをした。きっと昨日の日記を読んで納得してくださったことでしょう。先日と同様、写真の説明会へと突入したが、何度もやっているせいかこなれたもので早くに終了。青山家を後にする。夜、友人とギョーザを食べる。たわいもない会話をしていたら、私の2ヵ月って何だったんだろう?とちょっと滅入ってしまった。何か目標を持たねばと考えさせられた。


1999年11月20日(土) やきにくうまし(Delicious Barbeque)

友人の家で目覚めたら12:30だった。おいおい日本でも寝坊かい、と早速着替えて渋谷へ。土曜日とあって凄い人だ。とりあえず重い荷物をデパートのクロークに預け(おばさんのようだ)買い物&ランチを楽しむ。友人は「ハンバーグ食べたーい」とねだるのでわしゃ向こうでさんざん食ってきたっちゅ-にと思ったが、つい「いいよ」と言ってしまった。ランチタイムだったので種類が限られていたが大根おろしハンバーグがあったのでそれを注文した。ハンバーグを食べ私も友人もご機嫌だ。友人と別れ久しぶりにお姉ちゃん家へ戻る。夕食は私のリクエストで焼肉となった。丸の内線の茗荷谷駅から徒歩3分にある焼肉「和(KAZU)」はかなりおいしい。ちょっと韓国っぽいのがまたいい。私のお勧めはムンチサラダ&牛タン塩。こうたろうが隣のテーブルに愛想をふりまき一躍人気者になる。こいつは将来期待できそうだが、2枚目というよりも3枚目っぽい。西部警察でいうなら、石原裕次郎、渡哲也というよりも峰竜太って感じかな。がんばれこうたろう!


1999年11月21日(日) 花嫁ラッシュ(Wedding party)

今回の帰国の目的である友人の結婚式に出席。青山学院の中のチャペルで式を挙げ、近くの会館で披露宴が行われた。幼稚園、中学校とクラスがずーっと一緒だった美恵ちゃんもついに結婚。いろんな思い出がある。中学の入学式の校長先生の話しの最中にバターンと倒れてしまったり、つねにマイペースでおもしろい人だった。そんな美恵ちゃんが結婚して三重へと嫁いで行ってしまうなんて、不思議な感覚。でも結婚式での美恵ちゃんの幸せそうな顔を見て、千香ちゃんとほっとする。が、千香ちゃんもデビルであることが発覚。千香ちゃん以外、他に知り合いのいない私達は、披露宴の最中あれは誰に似ている、あれは美恵ちゃんのことが好きだったんじゃないか?などデビル会話で盛りあがっていた。そんなことをしるよしもない美恵ちゃんはお色直しで着物やカクテルドレスを着て綺麗に登場。そのたびにカメラ小僧となり美恵ちゃんを追いかける二人であった。
会館では大安のため結婚ラッシュ。花嫁、花婿や親族、友人などでごった返していた。「これだけ結婚するんだから離婚も増えるわけだぁ」と思った。「どの花嫁もいまいち。美恵ちゃんが一番綺麗」と言ったら千香ちゃんに「デビル」と言われた。ともあれ美恵ちゃん、謹次さんご結婚おめでとう。末永くお幸せに。


1999年11月22日(月) あほー(Back in LA again)

朝起きて仕度していたらまたギリギリになっちゃってお姉ちゃんに「だからいったでしょ」と怒られる。だってこうたろうと遊んでたらつい…。急いで荷物を詰め込み部屋をでて振り向くと、申し訳ないぐらい部屋の中はぐちゃぐちゃ。まるで泥棒が入った後のようだ。しかし時間がない。何とか大塚駅に到着、駅前でこうたろうと名残惜しくお別れをし、無事スカイライナーへ乗りこむ。空港でもばたばたと買い物をしていたら時間になってしまい、友人に電話しようと思っていたが、やむ終えず飛行機に乗りこむ。飛行機の中は意外と快適。マイTVがあって好きなものが見れる。が、やはり9時間の飛行時間はきつい。やっとこさLAに到着し、本来ならば到着ロビーに迎えに来るのが筋ってものを出発ロビーのわかり易いマックの前にしたのにもかかわらずカズはいません。重い荷物を背負い移動し、席を確保し私は待ってました。しかしカズはきません。ほいー!迎えぐらい早めにこいっちゅーの。それは許すとして待つこと30分。カチン、もう般若の顔に変身。しゃあないから周りを探すとおいおいのん気に本読んですわってるでぇ。目の前に荷物を置き「ちゃんと周り確認した?」とひとこと。それからもう盛り上がりません。ほんとロス到着50分でUターンしようかと思った。やってもうた和広である。