次はカナダでの受け取りの様子です。
まずはタービュランスから指定されたシュネッカーという運送会社の代表番号へ電話してみます。すると交換台がまちがった担当者へ電話をまわしてしまい、何のことだが分からない、と言われてしまいました。しつこく何回か電話しているうちに正しい担当者に電話が回り、とりあえずオフィスに来いと言われました。
カルネ手帳をはじめとする書類一式を持ってオフィスへ。すると、そこの目の前にある税関へ行って通関の手続きをしなさい、とのこと。本来なら通関とともに検疫を通さなくてはならないのですが、私の場合はバイクがカナダに着いてからかなり後(2週間ほど)に私自身が受け取りに行ったので、運送会社がしびれをきらして費用を立て替えて検疫を通したあとでした。
指定されたとおり税関のオフィスへ。カルネを見せると慣れた様子で手続きをしてくれました。時間にしてほんの10分ほどです。あとは税関からバイクが保管されている倉庫へ連絡が行き、バイクを受け取るだけとのこと。保険について何か言われるかと思ったのですが、こっちからたずねるまで、何も言われませんでした。保険についてはICBCという保険会社(公社?)へ電話して聞け、とのことでした。
税関を通した旨を運送会社へ告げると、倉庫で引き取りの準備が出来るまで待てと言われました。そして2日待ったのち、待望の電話連絡が来て、倉庫まで引き取りに行けと言われました。
そしてバンクーバー郊外の倉庫へ。書類を見せると、だだっ広い倉庫の中からバイクが置かれているところへ案内されました。荷解きできる場所までフォークリフトで運んでもらい、バイクをパレットから下ろします。そしてバッテリーの端子を接続し、燃料を入れ、セルを回してみます。すると、セルの回りが非常に弱々しく、全く始動する様子がありません。また、私が入れた燃料は宿の近くで安く売っていたホワイトガソリンでした。ずっとホワイトガソリンはガソリンから精製しているから代わりになると思っていたのですが、どうも間違いだったようです。(オクタン価の問題?だれか詳しい人教えてください)
仕方ないのでホワイトガソリンを抜き、倉庫の方からガソリンを分けてもらって入れてみます。それでもかかりません。バッテリーもいい加減あがり気味になってきました。持参したブースターケーブルでフォークリフトのバッテリーとつながせてもらいますが、セルが勢い良く回ってもエンジンはかかりません。プラグもそろそろカブるだろうと思ったころ、倉庫の人がエアクリーナーのインテークにガソリンを少したらし、これでセルを回せといいます。すると、そこしボボボって感じでエンジンが反応しました。しばらく続けると、ようやく白煙をふきながらエンジンが始動しました。
やっとのことで宿へバイクで帰り、今度は保険会社に電話しました。考えてみれば、保険に入るのが先でなければならないのですが。すると、ノースバンクーバーの事務所まで書類を持って来い、と言われました。次の日に指定されたオフィスへいくと、担当の方が旅行者のための自動車保険を案内してくれました。アメリカまで有効で、15日間で75カナダドルとのこと。私は米国滞在が許された12月の頭まで一応加入しました。今考えてみれば、もっと短くて良かったのですが。
これで受け取りの手続きは終了です。カナダでは税関の担当者も、保険会社の人も非常に応対が良く、慣れた様子でした。通関に関するトラブルはほとんど無いと思われます。
ただし、同時期にカナダへバイクを送った方が税関のストライキで受け取りが非常に遅れている模様です。私はラッキーだったのかもしれません。 |