チリ人はコンプレトという、マヨネーズをベッタリ塗ったホットドッグを朝食によく食べる。朝からそんなまったりしたもん、食えるかい!と思うのだが、朝はそれしか置いていないところが多い。しかたなく、クリスと二人でそのコンプレトを食べる。
朝食後、再会を約束してクリスと別れる。彼は今夜のフライトでイギリスに一時帰国するのだ。私はバイクを預けてあるビーニャデルマルの汐見荘にバスで向かう。クリスが中古のリアタイヤを持っていたので、別れるときに安く譲ってもらった。オンロード寄りのパターンでけっこう使ってあるのだが、25ドルならもとは取れるだろう。今のリアタイヤはもうほとんど坊主なのだ。
汐見荘に到着したのは昼過ぎだった。さて、今回はどんなメンツが集まっているのかと思いきや・・・誰もいない。季節を外した汐見荘はガラガラだと聞くが、本当に私一人とは。1ヵ月前はまだ10人ほどいたのに、今回はオーナーの山岸さんさえも仕事でいない。
とっても孤独なのである。
しかたなしに一人で買いものに行き、一人で食事を作り、一人で食べる。いつもは賑やかな食堂に一人と言うのは、やはり淋しい。おまけにチリはもう秋の気配で、1ヵ月前は夜8時ごろまで明るかったのに、今では6時過ぎには暗くなって、そして夜がけっこう寒いのだ。余計に淋しくなる・・・。
こりゃ早いとこバイクを送って、これからが良い季節となるヨーロッパを走りださなきゃ。というわけで、明日からその準備にとりかかろう。
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